看護師が活躍できる場所は、医療機関に限りません。
介護施設や一般企業、その他福祉施設など、幅広い分野で働くことが可能です。
しかし、始めから様々な選択肢があるわけではなく、ある程度の経験を積む必要があります。
看護学校を卒業したら、総合病院に勤めるのが一般的です。
多様な経験を総合病院で積むからこそ、幅広い選択肢の中から職場選びができるのです。
例えばコンサート会場などでイベントが行われるときは、短期アルバイトの募集があります。
手当てを必要とする客は、あらゆる症状を訴えるでしょう。
雇用側は短期アルバイトと言えども臨機応変に対応できる力を求めているため、初心者を雇うのは心許無いと思うでしょう。
転職するのに適しているのは、一般的に5年から10年経験を積んだ看護師だと言われています。
ただ、異分野の職を選ぶ場合、ベテランの方が好まれる可能性があります。
医療機関の次に看護師が活躍しているのは介護施設ですが、中でもデイサービスは働きやすいと評判です。
仕事は、利用者の健康状態を確認することが主です。
利用者の様子をつぶさに観察し、異変に素早く気付くことが大切になります。
入浴を行う施設も多いため、お風呂に入っても問題ないか血圧等を測って判断します。
時には浣腸や摘便などが必要になる場合がありますが、病棟看護師としての経験がなければ難しいかもしれません。
特に福祉施設で働く際は介護業務を兼任する場合も多いので、看護にこだわらない柔軟性も大事になります。